ヴィレッジ
あらすじ:1897年、ペンシルヴァニア州。深い森に囲まれた人口60人ほどのこの小さな村で、人々は自給自足の生活を営んでいる。だがこの共同体を守るために、村人は不可解な掟を義務付けられていた。しかし鍛冶職人のルシアスは、閉鎖的な村の生活に飽き足らず、外の世界への好奇心を日々募らせていた・・・。
どんでん返しが期待されるシャマラン監督の作品ですが、今回はどんでん返しがありません。逆に言えばどんでん返しが無いどんでん返しとも言えますが(笑)そういう意味では期待を裏切らないでしょう(笑)
キャストが結構豪華です。ホアキン・フェニックス、ブライス・ダラス・ハワード、エイドリアン・ブロディ、シガニーウィーバー、ウィリアム・ハートと主要キャストの中にアカデミー賞受賞者が2人、ゴールデングローブ賞が2人います
豪華キャストを使ったからではないでしょうが、ボク的には結構面白かったです。1回見ただけでは理解できませんでしたが2回見ると全体像が見えてきました。
ネタバレ的解説はあとで書くとしまして一つ疑問に思ったことを書きます。それはアイヴィーが監視員のケヴィンと会った時、ケヴィンが左側をチラチラ見ながら車に戻ってくださいと言います。画面には映っていませんが明らかにアイヴィーの横に車が止まっていて人がいるってことです。
ケヴィンが車から降りたときにドアに足が反射して映っているのでこれは間違いないですが、それが誰なのかわかりません。足を見る限り男なんですが、ヴィレッジから車で見守りにきた男は誰なんでしょうか?ここが一番の疑問です。
誰か謎を解明した人はいないんでしょうか?そのうちコメンタリー付きのデラックス版が出るのかな?
ネタバレ解説です。読みたい人は反転させて読んでください。
そもそもヴィレッジとはアイヴィーのお爺さんの遺産で作った野生生物保護区の中にある隔離された施設であることはわかったと思います。監視員のケヴィンの上司ジェイが言っている通り飛行禁止区域にして空からも見つからないようにする徹底ぶりです。ジェイは中に何があるか知っているような口ぶりでした。まぁ、ジェイは"彼"なので知ってて当たり前ですが(笑)
最初に葬式のシーンが映り墓石に1897年と書いてありますが、これはヴィレッジだけで通用する年号ですね。実際は現代の話です。時代背景が解っていないとか抗生物質は1897年には無いとか言っている人もいましたが、その人は映画を理解出来ていないようですね(笑)
なぜ1897年にしたかというと観客に違和感を与えないためです。本当は2006年でもいいんですが2006年に旧世代の服を着て電気も無い生活をしていたらこの村がおかしいとすぐわかってしまいますからそれこそ駄作になってしまいます。現代にこの村が存在しそうな可能性を考えたための設定でしょう。
問題児ノアは"語ってはならぬ物"の正体を知っていたわけですが、ノアが扮装していた時と長老達の誰かが扮装していた時の2種類あるので最初は本当に実在するんじゃないかと思ってしまいました。実際は家畜を殺していたのはノアで村に堂々と乗り込んできたのは長老達の扮装です。
あとどう見ても目が見えないようには見えなかったアイヴィーが森でノアに襲われるシーンですが、アイヴィーは目が見えないのだから"語ってはならぬ物"が目の前に現われても姿に驚く訳がなく中身がノアだってすぐに気が付くはずなんですが・・・。もっと深読みすれば人の色が見えるということなのでノアが来たと感じたアイヴィーはルシアスの敵を取るために知ってて殺したと考えることもできます。そういえばアイヴィーはルシアスの色を言いませんでしたが多分「赤」でしょう。完全なボクの憶測でしかないですが(笑)
あともう一つ、なぜ町にアイヴィーだけを行かせたのか。
護衛の男二人(途中でいなくなりましたが)が森の途中まで送り小道に出たら男二人はその場で待機っていう段取りになってました。アイヴィーの父は「愛は全てを可能にする」と言っていたがそれは建前で本音は現代文明を見ることができないからでしょう。現に車のエンジン音も解らなかったわけですし、車を見ることもできない。ケヴィンの顔も服装も見ることはできないわけですから自分達がおかしいことに気が付かないんです。ルシアスの命とアイヴィーの愛と村の存続を全て残すための最善策だったんですね。
なんて計算高いオヤジ!!
そういえば、シャマラン映画名物の監督登場シーンはわかりましたか?後ろ姿とガラスの反射で出演してますよ。

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