神の左手 悪魔の右手

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あらすじ:小学生のソウには、人間の悪意を夢で予知する不思議な力がある。自分の死を予知する夢を見たというソウの話に、姉のイズミだけが耳を傾けてくれた。ソウの夢には、寝たきりの娘に自作の絵本を読み聞かせる父親が現れるが、その男の優しげな表情とは裏腹に、絵本は少女たちが次々に惨殺されていく恐ろしい「黒い絵本」だった。やがて悪夢は現実へとつながり、夢を見るたびソウの身体に異変がおきていく...。


 

最初に映画監督 那須博之に捧ぐと出ます。那須博之と言えばあの悪名高き「デビルマン」の実写版を撮った人です。その那須博之がこの作品を撮る直前になって急逝してしまったので弟子の金子修介が引き継いだわけですが...

 

弟子も師匠に匹敵するくらいの腕の持ち主です(苦笑)

 

金子修介と言えばあの大ヒット作「DEATH NOTE」を撮った監督なんですが、同じ監督とは思えないほどの出来です。どうやらこっちが実力で「DEATH NOTE」はまぐれだったみたいですね。まぁ、「DEATH NOTE」と比べれば予算もキャスティングも雲泥の差があるんでしょうが、予算が無いなりにもうちょっとやる気を見せて欲しかったです。

 

血がイチゴシロップ丸出しだし、生首はモロ人形。しかも役者のほとんどがセリフを棒読みです。特にモモちゃん。カワイイんですが「まぁ」とか「えーん」とか酷すぎです。楳図先生は役者ではないので棒読みでも笑えましたが。

 

もうちょっと指導できなかったんでしょうか?それともDEATH NOTE前のやっつけ仕事だったんでしょうかね?

 

そういえばあの黒い絵本も明らかにDEATH NOTE意識しているような...

 

ストーリーも支離滅裂です。オープニングで殺される女の子とシンクロしてしまい血が噴出して重症を負うソウですが、なぜ彼女の意識だけ入り込んだんでしょう?ケーキで死んだ彼女たちの意識は?オープニングの女の子より前に殺された女の子達の意識は?

 

渋谷飛鳥が弟を助けるために弟の言うとおりに行動するんですが、なかなか真相にたどり着けません。そりゃそうです。黄色い電車に乗って青い携帯を持った青い服の女の人に会ってとか、白い家に閉じ込められた小さい女の子を助けてというが、白いのはドアだけだったり。あれでよくたどり着いたなと感心してしまいました(笑)

 

こんな作品のなかで唯一やる気出していたのは田口トモロヲです。あの過剰演技は他の作品では完璧に浮きますが、この作品では毒をもって毒を制すって感じで際立っていました。

 

モモちゃんに真相を気づかれたときの豹変振り。あれは怖いです。モモちゃんマジ泣きしたんじゃないでしょうか?なにも書いていない絵本を開いて「新しい絵本だよ」なんていいながらモモちゃんに迫っていくシーンはもう完全に眼がイッテマス。

 

モモちゃんに危機が迫っていたそのころなぜか電車に乗って救助に向かうソウですが、あそこから出てくるなら電車に乗る必要ないじゃん!病室から飛んでくればいいだけだし...。

 

そういえば正しき者を蘇らせる神の左手で蘇ったのは渋谷飛鳥だけでしたね。その他の被害者たちは正しくなかったんでしょうか?ケーキ盗み食いした2人組は正しくないかもしれませんが、捨てられていた人形をかわいそうと言って拾ったのは正しくないんでしょうか?それにソウの夢を信じて渋谷飛鳥を手伝って殺されてしまった前田愛に感謝の気持ちはないんでしょうか?

 

劇場公開作品としてはチープすぎるこの作品。「DEATH NOTE」ファンや楳図かずおファンは観ないようにしましょう。

星無し


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