サンゲリア
あらすじ:ホラー映画、またはゾンビ映画の傑作としてその歴史に名を残すイタリア映画の製作25周年アニバーサリーアイテム。ある日、新聞記者・ピーターはアンという女性に出会う。そこで、アンの父が行方不明だと知り、ふたりは捜査に当たるが・・・。
フルチの作品といえば過去に「地獄の門」を観ましたが、それよりはストーリーもあって話の辻褄も一応あっています。
ですが相変わらず意味不明なシーンが多いことも確かです。
まずトップレスでのスキューバダイビング。ダイビングくらい水着でもいいんじゃないでしょうか?ワザワザ水着を取ってボンベを背負ってのダイビング。しかもサメに襲われそうになって逃げているとなんと海中にゾンビ!そしてゾンビvsサメのバトルが始まります。
ゾンビがサメの目をくりぬき海中に血が広がりゾンビの勝ちかと思ったら、何事もなく泳ぐサメ(笑)。そしてサメの反撃でゾンビの腕が噛み千切られます。そして広がる緑の血。なんでこのゾンビの血だけ緑なんでしょう?ほかのゾンビの血は赤なのに...。
ストーリーとしてはロメロに似ていると言えば似ているんじゃないでしょうか。ある島に奇病が蔓延してその奇病に感染した人はゾンビになってしまう。原因を調査にいくが結局解決できず逃げ出します。最初からゾンビがおり原因も解明せず結局世界はゾンビに支配されてしまうというロメロのパターンそのままです。
そしてフルチ名物の無駄なグロシーンも満載です。中でも有名なのはDVDのジャケットにもなっている目玉串刺しでしょうか。木の破片に段々近づいていきブスーっと刺さります。これがイタイ・・・。そしてその後のゾンビのお食事シーンがまたグロイ。でも5人くらいでそばに座り行儀良く手でちぎってから食べるシーンはなんかほのぼのした雰囲気です(笑)
それにしてもこの作品のゾンビは汚い。冒頭のデブゾンビから始まって村にいるゾンビ、墓から出てくるスペイン兵のミミズゾンビなどみんな肌がボロボロで汚いです。これが本来の姿なのかもしれませんが、ロメロの作品から比べると人間だった痕跡がなくよりモンスターっぽくなった感じです。
そのためでしょうか、なんか感情移入できずハラハラしません。「あっ、危ない」って思うこともなく「えっ、死んじゃうの?」って思うこともありませんでした。恋人がゾンビになって襲ってきた時も葛藤がなくあっさり殺してしまいます。こう考えるとゾンビ映画にもヒューマニズムは必要不可欠だなって感じました。
フルチのゾンビはロメロとの違いを比べると面白いかもしれません。そういう意味ではゾンビファンには外せない作品と言えるでしょう。

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