スティグマータ 聖痕 <特別編>
あらすじ:キリストが負った5つの傷を示す聖痕「スティグマータ」。突如その傷が現れた女性を襲う、未曾有の恐怖を描く。ある日突然、都会で働くヘア・ドレッサー「フランキー」が体数カ所から出血するという怪現象に襲われた。バチカンから派遣された神父アンドリューは、彼女に現れた聖痕が真実か否かを調査しはじめる。
ボクが子供の頃、突然傷が現われ出血するという現象を木曜スペシャルで見て衝撃を覚えました。その頃はこの傷をスティグマータ言うとは全く知らず、かまいたちの一種だと思っていました。そんな昔の記憶を思い出すくらい懐かしい現象を扱った映画です。
ところでスティグマータってキリスト教徒にしか現われないんですね。しかも完全な信者じゃないと現われないそうです。最近は無宗教の人が多いので現象自体廃れたんでしょうかね。
この作品、てっきりスティグマータの謎を解明するオカルトホラーだと思って見ていたんですが、最後はバチカン批判というとんでもないオチが待っていました。調べたところこの作品にはある宗教団体が出資しているなんて噂もあってバチカンの実体を暴くなんていう問題提議の目的もあったようです。
最初は血を流すマリア像の調査をするアンドリュー神父から始まります。ブラジルのある村に神父が死んだ日からマリア像の目から血の涙が流れ始め元科学者であるアンドリュー神父が調査に訪れますが、真相を調査しようとすると急に枢機卿に止められてしまい突然スティグマータが現われた美容師フランキーの調査に向かうように命令されます。
このフランキーはブラジル旅行に出かけた母からのおみやげでロザリオをプレゼントされますが、このロザリオは死んだ神父から子供が盗んだものを母が買ったものです。この母が買うシーンでは屋台の店主が死人から盗んだものだから買うなと必死に止めたんですが、母はかわいい子供が売っていたのでつい買ってしまったものです。こんないわくつきのロザリオを貰ったがためにとばっちりを喰らうフランキーはかわいそうですよね。
でもこのフランキー、スタイルはものスゴイいいんですが、顔があまりかわいくありません。結構老けてるなと思ったんですが、一応23歳の設定です。美容師なのでファンキーな格好してるんですがなんかパッとしません。友人の紫髪の黒人女性のほうがインパクトあります(^。^)
ところでアメリカの美容室ってなんでもやるんでしょうか?カットはもちろん、ネイルやピアス、タトゥーまで入れてます。ピアスやタトゥーってきちんとした衛生管理された場所じゃないとヤバイんじゃないでしょうか?そんなことないんですかね?自己責任の社会ですから不衛生な場所で入れても自己責任ってことでしょうかね。
フランキーの調査に現われたアンドリュー神父ですが軽い事情聴取で終わります。なぜならキリスト教信者じゃなかったから。スティグマータは教会に熱心に通うような信者にしか現われないそうで例外は無いそうです。まぁ、そこは映画なので例外が出てくるんですが(笑)
そもそもスティグマータってなぜ出るのか?それは熱心にキリストに祈りを捧げていると魂がキリストとシンクロしてしまい悪魔の責めを身をもって感じてしまうからなんだそうです。ではなぜ無宗教のフランキーに出たのか?ロザリオがどう関係しているのか?スティグマータは何を意味しているのか?
だんだん盛り上がってきましたね(笑)
このテンションを維持したままストーリーは進んでいきますが結末は違う方向へ向き始めます。
キリストが最後に残した福音が関係しているようです。この福音には今のキリスト教をひっくり返すほどの衝撃的な内容が書かれているようで本当のキリストの教えが書かれているらしいのです。この福音の存在と内容を世間に知らせるためにブラジルの神父はロザリオを手にしたフランキーに代弁させようとしていました。
福音を調べようとするアンドリュー神父と調査をやめさせようとする枢機卿のしがらみが大きくなり枢機卿が何か隠そうとしていることが発覚します。その福音の中身は今までの枢機卿の作り上げた豪華な教会や金満主義を否定する言葉だったので権力から失墜することを恐れた枢機卿は調査を必死に止めようとします。
その言葉とは教会とは身の回りに存在するもので石や木て作った教会ではない。薪を割ればそこに私はいる。石をめくればそこに私はいる。つまり信じていれば場所なんて関係ない、教会に通う必要もない、信じる心が教会になるという意味です。こんな言葉が真のキリストの教えだと知れたらバチカンの存在の意味が無くなります。教会の意味も無くなります。寄付も無くなってしまうので必死に隠そうとしたのです。
この福音を発見し研究して内容を発表しようとしたのがブラジルの神父でその無念がロザリオに宿り手にしたフランキーに代弁させようとしますが、枢機卿はフランキーを治療のために呼び寄せて殺そうとします。これに気が付いたアンドリューは枢機卿を倒しフランキーを助け一見落着って話しなんですが、特典の別エンディングではフランキーは5つ目の傷が現われ死んでしまいます。神父の魂に話しかけ代弁を引き受けたのに死んでしまうなんてそれこそキリストの教えに反してますよね。だからハッピーエンドに変えたんだと思います。
そして削除されたシーンと見るとなんとブラジルの神父は自殺してました。この自殺の意味が全くわかりませんね。自身にもスティグマータが現われるほどの信仰心が高い神父であり福音の解読をして真のキリストの教えを世の中に広めようとしている神父にどうして自殺する必要があったのか全く理解できません。だから削除したんだと思いますが。この神父が自殺してしまうと全てが矛盾してしまうことに気が付いたみたいでよかったです。
この福音書全くの作り話かと思っていたら本当に発見されたようです。そして内容もこの映画で語っているような内容だったらしいのですがバチカンは異端として認めていないようです。つまりこの映画の内容は事実に基づいて作られた告発映画なんですよね。最初に書いたように宗教団体が出資しているのでこういう作りになっているみたいですが、福音書も事実ですしバチカンが否定しているのも事実です。
宗教にはいろんなしがらみや争いがあるのでなんとも言えませんが、事実は事実として受け止めてどっちが正しいかは自分で決めるといいかと思います。
キリスト教に詳しくない人が見てもわかりやすい内容だと思いますよ。

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