ガバリン
あらすじ:息子が行方不明になった作家のロジャーは、妻と離婚して、お化け屋敷と言われる叔母の家に隠遁して小説を書きはじめた。そこに出現するさまざまなモンスターに苦しめられながら、彼は息子がそれらに捕らわれていることを知り、敢然と立ち向かってゆく。
1986年公開の古い作品ですが、13日の金曜日とゴーストバスターズのスタッフがタッグを組んだ作品で第15回パリ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞した作品です。どれだけスゴイホラーかと思ったらなんとホラーコメディです(笑)正式にホラーコメディを名乗っている訳ではありませんが、コメディ要素がちりばめられていると思います。ひょっとしたら本気でやっているのかもしれませんが...。
戦争シーンのジャングルは思いっきり絵だし、装備も臨場感も無し。クリーチャーにお金をかけすぎたためかどうか知りませんがかなりお粗末です。と言ってもそのクリーチャーも大したことないんですが(笑)
どう見てもハリボテでブヨブヨですし中の人間がチラ見えしているシーンもあります。最後のゾンビ兵士もバタリアンほどの気持ち悪さはありません。全体的にチープなんですが本人達は大真面目で演技しているのでかなり笑えます。スプラッターシーンも怖いシーンもありませんがなにか面白い雰囲気が漂っているんですよね。
ストーリー展開もリズムよくポンポンと進むので理解するのが結構大変かもしれません。突然主人公の回想シーンが挿入されるのであれ?って疑問に思うことが多くあります。ちょっとづつ主人公のベトナム戦争での出来事や子供の神隠し、呪われた家などの要素がちりばめられていきますが、結局霊現象の引き金はベトナム戦争での主人公と戦友の遺恨でした。結果主人公に裏切られた結果となった戦友が復讐心で子供を四次元に引き込んで誘拐し、主人公の叔母の家に冥界との入口を作って霊現象で悩ませていたというよくわからない展開です。
霊現象に悩み自殺した叔母がワザワザ霊となって出てきて「家にやられた。家に気をつけろ!」なんて言いにきたのに本当に呪われていたのは主人公だったなんてそれは無いですよね...。主人公の呪いのおかげで叔母が自殺したなんて主人公はどんな気持ちなんでしょう。って子供が帰ってきたことで喜びがイッパイで叔母のことなんて全く気にしてないみたいですが(笑)
全体的にほのぼのとした作品です。登場するクリーチャーも怖くなくどこかとぼけています。しかもこのクリーチャーを見た主人公は全く怖がらず「なんだコイツ?」というような表情で見返すのが笑えます。小説家なのにほとんど戦闘服着ているので小説家ということを忘れてしまいます。ベトナムで地獄を見てきたからチンケなクリーチャーごときにはビビリもしないんでしょうか?死んだ戦友がゾンビ化して出てきたときにはさすがにビビってましたが(笑)それ以外普通に対処しているところが笑えます。
警察に通報されて警察に怪しまれながらも何とか危機をやり過ごすというお約束のパターンもありますし、死んだと思った戦友がまた復活して襲い掛かってくるというパターンもあります。古き良きホラーコメディって感じでしょうか?
なんでこの作品がグランプリなのか理解できませんが、なにも考えないで見るのにはちょうどいい作品でしょうか。ですが同じような作品を見るなら断然「リトルショップ・オブ・ホラーズ」をオススメします。



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