富江 アナザフェイス
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あらすじ:99年にTV放映された伊藤潤二原作ホラー「富江」の映像化第3弾。富江の死体が発見され、落ち込む恋人・高志と彼を励ます元恋人の美紀の前に、死んだはずの富江が現れる。第壱話「女子高生編」他、第弐話「モデル編」、第参話「婚約者編」を収録する。
この富江は劇場公開作品の後に関西テレビで放送された3話オムニバスシリーズです。この富江は劇場版の公開後なので劇場版に良く似た幼い感じの富江になっています。子供っぽいしゃべり方、男を誘惑する動き、そして突然言い放つ辛らつな言葉。これ以後勝手に暴走していく富江のキャラではなくキチンと基本設定を守った富江が出てきます。これは菅野美穂版の富江が好きな人にはうれしいでしょう。
ですが、テレビ版なのかどうかわかりませんが、富江は性格の悪い普通の女性って感じがします。富江が他人の彼氏を奪い取ったりするんですが、魅了された男は完全に狂うのではなくどこか自我を保っています。そして富江の露骨なアプローチに逆らう形で殺してしまうパターンがありました。今までの殺したくなるほど好きになるというコンセプトから大きく外れている形になります。バケモノと言う部分が弱くなっていてちょっと物足りない感じでしょうか。
第壱話「女子高生編」
この話は劇場版1作目の月子の事件と似ていると思います。富江に彼氏を奪われた美紀と元彼氏の高志。突然別れ話を切り出され激怒した高志は勢い余って富江を殺してしまいます。すると何事も無かったかのように学校に再び現われた富江に驚く高志。
1週間前に富江を殺してゴミステーションに捨てたことを高志から聞かされた美紀は信用できませんでしたが、富江を高志から別れさせ高志を取り替えそうと富江の性悪ぶりを暴き高志に愛想をつかせようとします。本性を暴かれた富江は慌てて高志に向かって好きよとか捨てないでとか愛してるわなんて今更遅いよなんてことを言いますが高志は惑わされます。
迫る富江に心を支配されそうになるが寸前の所で思いとどまり「ヤメロ!」と言って突き飛ばすと富江は屋上から落ちて死んでしまいます。富江の死体を美紀と高志の二人で山中に埋め何食わぬ顔で学校に登校した二人の後ろに再び富江が。ってここで終わってしまいます。蘇り人々を驚かせるというのはこのストーリーの前半でやっているので同じオチで終わるというのはちょっと期待ハズレでした。
第弐話「モデル編」
少年時代に素敵な女性に出会っていたカメラマンが成長し自分の原点を見直すために生まれた町にやってきたら思い出の女性そっくりの若い女性に出会い理想のモデルを見つけたのでモデルになってほしいと懇願します。その若い女性はあの女性の娘だろうとカメラマンは予想しますが実際には違いました。その女性の名前は富江。
写真に写った富江には全て二重露出になっており横に顔が映りこんでおり富江の正体に疑問を持ったカメラマンは富江は幽霊ではないかと問い詰めます。富江は意に介することなくカメラマンを誘惑しますが、だんだん訳のわからない方向に話は進みます。幽霊だと思うなら私を殺しなさいと。幽霊の死体なんて存在しないんだから私が死ねば幽霊ではないでしょ。愛してるなら私を殺して証明してなんてやっぱりドMですね(笑)
カメラマンの意志をコントロールして自分の首を絞めさせるんですから究極のドMです。富江ビギニングではもう死ぬ怖さは味わいたくないなんて言っていましたがこの頃は喜んで死んでいるようです。あとでわかるんですがこの頃は死ぬたびに分裂して増えるらしいのでなるべく死にたかったんでしょう。まぁそれにしてもちょっと脚本が雑ですがね。
第参話「婚約者編」
富江と付き合っていたサラリーマン安田は富江に結婚を申し込みますが突然フラれます。安田が富江に殺意を抱いた瞬間謎の男太田が富江を殺そうと襲い掛かってきました。命かながら逃げ出した富江は安田に私を愛しているならあいつを殺してと太田殺しを依頼します。さっきまでキモイとか死ねとか言っていた安田に私を愛しているなら殺してなんてなんて都合のいい女でしょうって思ったらこれが富江でしたね。この性格の悪さとわがままぶりが富江の基本形でした。
この謎の男太田は実は1話目2話目とカメオ出演のように一瞬映っているんですよね。意味ありげに写真を撮ったりナイフを隠し持っていて後をつけたり富江を付けねらう男として出ていました。そして3話目で正体を明かします。安田を拉致した大田は自分と富江の過去を語りはじめます。明治から続く富江事件のことや日本全国で富江が殺されている記録があること。そしてどの事件でも富江の死体が見つからないこと。過去に富江の司法解剖をした大田は目の前で富江が蘇り目を刺されて逃げ出したことなど話ます。そして富江の増殖を食い止めるため安田に協力を求めますが安田は信用しません。
また富江に一方的に別れを告げられ殺意を抱いた安田は大田に富江を殺してしまったと連絡してきます。富江の死体を持ってくるように指示した大田の前に現われたのは安田と死んだふりをした富江でした。大田と安田が格闘する中安田は足を骨折してしまい動けなくなります。安田の状況が悪くなると富江は太田に迫り愛しているから安田を殺してなんて言いだします。当然ふざけるなと言い出すと思った太田ですが、なんと誘惑されそうになってしまいます。
この辺は劇場版の富江と違う部分ですね。劇場版であれば富江を見た人間は問答無用で富江の虜となってしまい狂っていくんですが、このテレビ版では誘惑しないと効果がないみたいです。誘惑された大田は誘惑を振り切って富江をナイフで刺します。刺された富江は全然平気な顔で焼却炉に入れらるシーンでも無抵抗です。灰にしてしまえばもう復活しないという大田の理論でしたがそんなに甘い訳がなく灰の一つ一つから復活するなんていう驚愕の事実を残して灰は飛んでいってしまいました。
全体的にテレビ版なのでグロシーンはゼロで恐怖シーンもほとんど無く表現が非常に甘いです。富江役の永井流奈は美少女という感じで富江らしい富江であると思います。ですがオムニバスらしいぶっ飛んだ設定っていうものがありませんでした。テレビサイズ以上に小さくまとまったなって感じです。

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