富江 BEGINNING
この作品は富江1作目の前にあたる話で時間としては1年前の事件を描いています。監督は1作目と同じなんですが、1作目と比べると設定が微妙に違うんですよね。集合写真の映り方も違いますし、山本の目も違うんです。髪が長いのは切ったといえばそれまでなんですが、富江に魅了されて病んでる感じが出てないんですよね。1作目では病んでる感じが出てたのになんで今作では出来ないのか?役者がワガママになったんでしょうかね。
この作品ビギニングのはずなのに月子が出てないなぁと思ったら月子の事件は1作目より3年前の事件でこのビギニングは1年前の事件なんですね。ってことはこの事件より3年前の月子の事件のほうがビギニングと言えるのでは?なんて思ってしまいました。
ですがよく考えると月子の事件は1作目で説明がされているのでこの1年前の山本がらみの事件のほうが題材としては面白いのでしょう。1年前の学校崩壊の詳細や何で山本が富江の首を持っていたのか解明されていませんでしたからね。その辺の詳細もすべて説明されていますが、富江のキャラが今までとは違います。
富江の設定に一番近い富江がこの松本莉緒ではないでしょうか。キレイ度はハンパないですが、ちょっと大人すぎる感じがしますね。そしてバケモノとしてではなく悲惨な運命を背負ってしまった悲しい女という面を前面に出しており怖いというよりかわいそうな話になってしまっているのが残念です。
死ぬのはもうイヤとか痛い思いはしたくないとか死ねたびに人間に対する怨みを増幅していくという感じですが、そんなの別にこの事件から始まった訳ではないのでちょっと方向が違うなぁっていう印象しか残りませんでした。記録によると明治から殺されていると1作目って言ったいましたし、月子に強い思いを残しておりわざわざ月子に会いにきたというのが1作目ですから、その後の事件なのにこの事件から富江の全てが始まった的な展開は辻褄が合いません。
山本が富江を殺したというのには驚きましたが、礼子が富江に対してなにもしていないのに結局富江になってしまったことにも驚きました。富江シリーズは最後には全員富江になってしまうんですが、富江になる時間に差があるのはなぜでしょう?礼子は事件の半年後くらいに富江になってしまいましたが、月子は3年後に富江になってしまいました。この差はなんなんでしょう?イマイチしっくりこないですね。
そしてあの切り落とした耳のシーンですが、耳に足が生えて逃げていくあのシーンのチープさはヒドイです。露骨な作り物を紐で引っ張っているだけ。ワザとやってるんでしょうか?それともマジメにやってあのレベルなんでしょうか?富江の生首は力入れて作っているようだったのにあの耳はなんなんでしょう?絶対手抜きです。ふざけてますね。
そしてクラスのみんなで富江を分解するシーンでもそうです。かなりチープです。このシーンは状況はモノスゴイ恐ろしい状況です。みんなで和気藹々と富江を解剖していきます。理科の実験のように楽しみながらこれが腸でこれが胃でみたいなことをやってバラバラにしてクラスのみんなで捨てるということをやってますが、たしか37個にバラしたので富江は37人に増えてるはずです。ですがいつも富江は一人しか現われません。まぁ、何人も登場させると人件費がかさむので予算の関係でしょうが。
この富江ビギニングは富江の人間っぽさを前面に出していたので今までと系統が違います。バケモノ女という悪女ッぷりを封印してあるので物足りないと思う人も多いでしょう。別に作らなくても良かったかなって感じがしました。

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